ステイトメント
「引込線」は2008年、埼玉県所沢市在住の数名の芸術家たちによって、所沢駅前の元鉄道車両整備工場から出発した自主企画の芸術プロジェクトです。2019年までに7回実施され、2021年の開催を検討していましたが、昨今の状況を踏まえ展覧会の実施を見合わせ、新しい体制を築いてゆくことに致しました。
これまで活用していた所沢市内の会場が使用出来なくなったこと、また2020年から地球上で猛威をふるうCOVID‑19(新型コロナウイルス)の影響により、これまで通りの企画運営が難しくなったことを鑑み、今回参画したメンバーは、場所・時間・運営等、発表過程を土台から考え直し、再出発することにしました。名称を「引込線(英名: hikikomisen platform)」とし、展覧会やイベント、書籍発行等を企画実施しながら、芸術表現の基盤となるプラットフォームの構築を目指します。
性別・人種・政治・宗教の別なく感染する可能性のあるCOVID‑19は、世界の在り方を様々なレベルで一変させました。私たちには越えなければならない課題が山のように積まれていますが、先人たちの取り組みと新しい試みを結びつけ「引込線」は新たなフェーズへと進みます。