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田中功起│Koki Tanaka
1975年生まれ。アーティスト。ヴィデオや写真、サイト・スペシフィック・インスタレーション、あるいは介入的なプロジェクトなどの多様な芸術実践のなかで、田中はシンプルな日常的行為のなかに潜む複数のコンテクストを明示しようとする。オブジェクト指向の初期作品では、ありふれた日用品による実験を行い、日常のルーティーンから逃れる可能性を提示する方法を模索していた。のちの作品では、参加者たちに非日常的なタスクを集団的にこなすことを求め、そのありえない状況に直面している人々が無意識に示す振る舞いを記録する。それは、小さな社会や一時的な共同体のなかに生じる、集団の力学を明らかにしようとする試みである。
参加した主な展覧会や映画祭に、パレ・ド・トーキョー(2020年)、ベルリン国際映画祭(2020年)、あいちトリエンナーレ(2019年)、ロッテルダム国際映画祭(2019年)、釜山国際映画祭(2019年)、ミグロ現代美術館(2018年)、クンストハウス・グラーツ(2017年)、ミュンスター彫刻プロジェクト(2017年)、ヴェネチア・ビエンナーレ(2017年)、ドイツ銀行クンストハレ(2015年)、ファンアッベ美術館(2014年)など。2013年のヴェネチア・ビエンナーレでは、参加した日本館が特別表彰される。2015年にはドイツ銀行によるアーティスト・オブ・ザ・イヤーを授賞。
関連ウェブサイト
Artist’s Website
引込線での活動項目一覧
2015年「引込線2015」参加(寄稿)
2015
寄稿テキスト
アーティスト・ノート──マイナーの読み変え、共同体の位置
収録書籍:『引込線2015』