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うしお│Usio
1978年生まれ。アーティスト。
様々なメディアを用いて、「思い通りにならない状況」を可視化する作品を制作・発表している。ゲームに用いられる道具や設定、ルール、言葉、イメージを多用し、映像やインスタレーション、ワークショップ等の手法を使って身の回りの世界の設定を再構成する。 代表作にチェスや囲碁、オセロを用いた、白黒の駒を使うボードゲームが“白黒をつけられない”作品のシリーズがある。 近年の主な展覧会はシェ・ピエールにおける映像展示「白黒つけられないボードゲームシリーズ」(2020年)、個展「なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな」gallery N 神田社宅(2018年)のほか、グループ展では「境界のかたち 現代美術 in 大府」おおぶ文化交流の杜 allobu(2021年)、〈引込線/放射線〉所沢市周辺(2019年)「TERATOTERA祭り2019 〜選択の不自由〜」三鷹駅周辺(2019年)、「あそびのじかん」東京都現代美術館(2019年)など。
関連ウェブサイト
Artist’s Website
引込線での活動項目一覧
2017年「引込線2017」参加
2019年〈引込線/放射線〉参加(引込線2019実行委員)
2019–2020

Mobile Library/栗鼠文庫
2019
ネガ・ポジ・リバーサルフィルム、文庫本、カタログ、単行本、画集他
展覧会:〈引込線/放射線〉 第2期:旧市立所沢幼稚園
撮影者:東間嶺
gallery Nのウェブサイト内、本展紹介ページ掲載の告知文
このたびgalleryNでは、2008年から埼玉県所沢市を拠点に続いてきた「引込線」の新旧参加作家4名による展示を開催する運びとなりました。
2019年の「引込線」は<引込線/放射線>と名前を変え、所沢の2会場での展示・イベントのほか、書籍、サテライト、ウェブサイトという5つの〈場〉を舞台にした長期プロジェクトとなりました。本展示は、<引込線/放射線>のサテライト企画の一つとして位置づけられます。
本企画は「引込線」に2017年から参加している作家、うしおが “距離と伝達”をテーマに「引込線」過去作品を参照しながら鑑賞できる展示を呼びかけたことから始まりました。うしおは「引込線」における場所と会期に限定されない複数の場=サテライトに特に興味を持ち、「引込線」本拠地である所沢から離れた場で、さらに過去の「引込線」出品者と “距離と伝達” のテーマのもとで協働としての展示をしてみたかった、と語ります。
うしおの呼びかけに対して各地から応答したのは、2015年参加作家の石井友人(東京都在住)と土屋貴哉(佐賀県在住)、2008年から現在まで継続して「引込線」に参加する水谷一(ドイツ滞在中)です。
個人の生活環境はもとより表現手法や問題意識が異なる4名が、「引込線」過去作品を軸にした “距離と伝達”というテーマを、どのように受け止めて表現をするでしょうか。また、〈場〉と〈時〉において引き込むこと/放射することを試みる<引込線/放射線>というプロジェクトの在り方を、作家と鑑賞者がどこまで拡張し、またどのように個人に還元できるのか、4名の試みをお楽しみ頂ければと存じます。
ご高覧賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

うしお企画「 距離と伝達 」展示風景
2019
展覧会:距離と伝達(gallery N、愛知) ※〈引込線/放射線〉サテライト・プロジェクト
撮影者:植村タカシ